太陽の遥か彼方に
2016/9/12
9月の仏教行事には秋の彼岸がありますが、大阪の四天王寺様では中日になる秋分の日に「日想観」の法要が勤められています。 遥か西方にあり阿弥陀如来様がいる極楽浄土に行くにはどうすれば良いのか、「観無量寿経」にはその方法として浄土の情景を想い浮かべる修法「観想」が16種類記されており、その一番最初に説かれているのが西へ沈む夕陽を見つめ極楽浄土を想う「日想観」です。 四天王寺様の西門石鳥居が古来より極楽浄土の東門に通じる入口と信じられ、平安時代末期から行われるようになり、四天王寺様の西約200メートルにある一心寺様は、浄土宗の宗祖、法然上人様が日想観を行う最適の場所に結んだ草庵が由来だそうです。 お彼岸は日想観を行って極楽浄土を慕うことを起源とした仏事ですので、皆様も秋分の日には真西へ沈む太陽を見つめながらお浄土に思いを凝らしてみてください。 本日の担当は田邊でした。 |
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