みんな皆
2016/10/17
皆様こんにちは。本日は私、小野におつき合い下さいませ。 一週間程前からですが、夜、父が就寝し、居間に一人きりになると決まって何者かの気配がしました。音がする訳でもなく、ニオイがする訳でもない。けれども肌がザワザワする感じがし、部屋の隅が気になって仕方ありません。 落ちつかないまま二晩を過ごし、三日目の晩、とうとう見えてしまいました。そう…男の人の手の平程はあろうかという大きさのクモでした。 一旦見つけてしまうと見失うのも恐くなり、外に出てもらおうと慌ててベランダの網戸を開けると今度はボトっと頭の上に衝撃があり、落ちてきたヤモリだかイモリだかが闇にまぎれて逃げていきました。 気がぬけてしまい後ろを振り返るとクモもいなくなってしまった後で、あれから時々現れては『よぅ、まだここにいるぜ。』と言わんばかりにゆっくりと目の前を横切っていきます。 『みんな皆生きている。』そんな事を感じる秋の夜ですが、出来る事なら穏便に出ていってほしいです…。 |
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