和と洋
2016/11/20
11月に入り、真宗のお寺様から報恩講で使用される蝋燭のご注文をいただきます。朱色の和蝋燭以外に、形は和蝋燭で原料は洋蝋燭の洋和ロー型を使用されるお寺様も増えています。 和と洋の違いはまず原料です。洋は石油から作ったパラフィンで、和は昔、鯨の油を使った蝋もあったようですが、ハゼの実や植物性の油脂、糠蝋、蜜蝋などが使われています。 その他の違いは「芯」です。和は「和紙」、洋は「糸」と区別されています。和紙でできた芯はよく空気が供給されるため、炎の中心部分の照度が高く、風がなくても揺れたり、ぽんぽんと弾む現象が起きます。 さらに蝋が垂れにくくするために、和紙の上から燈芯(イグサの花径の髄)を巻くこともあります。 洋蝋燭では見ることができない、オレンジ色のやさしい光と、不規則に動く炎のゆらめきをぜひ一度体験してみて下さい。本日の担当は田邊でした。 |
|