受け継がれていく想い
2017/4/3
4月の仏教行事と言えば8日のお釈迦さまのご生誕をお祝いする「花まつり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、浄土宗総本山知恩院では18〜25日まで「御忌」が勤められます。 浄土宗の宗祖法然上人様のご命日にご遺徳を偲び、報恩と感謝のお念仏をとなえる法会です。 もともと「御忌」という言葉は天皇や皇后の忌日法会のことでしたが、大永4年(1524)に後柏原天皇が「大永の御忌鳳詔」を下されたことにより法然上人様に対しても用いられるようになりました。 1月18日がご命日ですが明治10年より多くの人々に参詣いただけるよう旧暦の1月から新暦の4月に御忌が勤められています。 江戸時代の人々は1年の寺参りの始めとして華やかに着飾って参拝に出かけたこともあり、御忌は「衣装競べ」とも呼ばれ、法然上人様の教えを慕う人々が各地から集い盛大に勤められていたようです。 「法然上人様ってどういう人なの?」と興味をもたれた方は次回のお楽しみということで。本日の担当は田邊でした。 |
Copyright(c) 2009 Hatabutsuguten Co.,Ltd. All rights reserved.