表現を諦めない
2017/8/26
こんにちは。工房の渡邊です。 この前、芥川賞作家が決まりました。みなさんご覧になりましたか?小説という物はもちろん文字しかありません。だから小説家は文章で全てを表現しないといけません。 例えば「朝がきた」「雨が降る」。こんなものは誰でも書けます。小説家はこのような表現はあまりしません。 そうですね、「朝がきた」なら「草花を光が照らしだし、全ての物に色が戻ってくる」とか。「雨が降る」なら「空に切れ目を入れながら落ちてくる水滴がアスファルトの熱を少しずつ奪っていった。」とか。 こういった小さい表現を諦めないで書くと文章に奥行きが出てくるのです。それが小説家の凄さではないでしょうか? 最後にフワリと舞い下りた冷たい欠片はあっという間に全体の一部となり、また次の欠片が落ちてくるのを待っていた。」これは何を表現しているか分かりますか? |
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