偽名癌
2018/3/12
こんにちは。工房の渡邊です。 この前小説を買ったのですが、それに面白いものが載っていました。物語を読む前に作者欄を見るとそこに作者が死んだ詳細が書いてあり、病名に『偽名癌』とありました。偽名癌?聞いた事ありますか?そんな病気。 不思議に思い調べてみると、そこにはある事実が…実はこの作者、あの有名なスティーブン・キングだったのです。アメリカでは年に一冊本を出すのが慣例となっていました。一冊では足らないと思ったキングは、偽名を作り本を出し始めたのです。 しかし、キングの文章は特徴的なのでファンが次第に気付き始めた為、1995年キングはもう一人の自分『リチャード・バックマン』を偽名癌で殺したのでした。 偽名を使ってもやっぱり人々の目にとまり、本が売れる凄さと、偽名をやめる時も『偽名癌』というジョークを忘れない柔軟さに私は驚き、そして感動を覚えました。 私は面白い本は何度も読みます。きっとこの本は私の本棚から消える事のない永遠のスタメンになるでしょう。そして、そのスタメンは死ぬまで私を空想の世界で楽しませてくれるはずです。 |
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