無患子（むくろじ）
2021/1/21
| 皆様こんにちは。本日は私、小野におつき合いくださいませ。 父は小さい頃から理科や植物が好きだったらしく、出かけた先で林や森、道端や藪に生えている草木について説明してくれます。 ある日、落ちていた『ムクロジ』の実を一つ、一つと拾って「昔は石けんの代わりに使っていた」と少し泡立てて見せてくれました。（ムクロジは英語でソープナッツと言います。）また、果実の中に入っている大きな球状の黒い種は羽根つきの元にある玉や、数珠の珠として使われるそうで、種の状態になったらこれで数珠を作ると意気込んでいました。（あの時拾った実はどうなったのか…。） ムクロジは漢字で『無患子』と書きます。〝患わない子〟の思いを込めて無病息災のお守りとされます。 はた仏具店では無患子の数珠も取り扱っております。珠の意味をお伝えするとご進物用にとお求めになる方が多いので、必ず切らさない様に気をつけている一つです。一見素朴な珠ですが、硬くしっかりとしていて手になじみコロコロと愛らしいので、是非お手にとってご覧ください。 |
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