切籠灯籠
2017/8/13
盆灯籠にも様々な種類がありますが、みなさまは写真の灯籠をご覧になられた事はございますか。「切籠(きりこ)」と呼びまして盆灯籠の一つです。真宗大谷派用であり、素材は大変丈夫な手漉き和紙を使用しております。 浄土真宗本願寺派用は、和紙の色や形が少し異なります。破れないように、そして汗を垂らさないように細心の注意を払い組み立てて両余間に吊るすのですが、高い所が苦手な私にとっては暑さの汗と言うよりは恐さからくる冷や汗の方が多かったように思います。 一番上に黒塗りの雁(かりがね)を付け、赤紺の二色を張った八角の火袋の上欄間を設け、紺と赤の方立を四隅に立て、白、赤、紺の和紙を三段二重につぎ裳を付け、火袋の角に8本の垂尾を下げる。 私にとって初めての組立てに多少戸惑いましたが、両余間に吊るされた「切籠灯籠」。静けさの中に美しさがあり、心が安らいだ瞬間でした。本日は田邊でした。 |
Copyright(c) 2009 Hatabutsuguten Co.,Ltd. All rights reserved.